第20潜水戦隊 (アメリカ海軍)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/04 00:36 UTC 版)
第20潜水戦隊 | |
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所属政体 | ![]() |
所属組織 | ![]() |
編制単位 | 戦隊 |
兵種/任務 | 潜水艦 |
所在地 | キングズベイ海軍潜水艦基地(ジョージア州) |
第20潜水戦隊(だい20せんすいせんたい、Submarine Squadron 20)は、アメリカ海軍の潜水艦部隊。2025年時点で、オハイオ級原子力潜水艦6隻の整備と運用を担当する。
運用史
第20潜水戦隊はジョージア州にあるキングズベイ海軍潜水艦基地に駐留しており、巡航ミサイル潜水艦を擁する第16潜水戦隊とともに、第10潜水艦群隷下で活動している[1]。第20潜水戦隊にはオハイオ級原子力潜水艦「アラスカ」「テネシー」「バージニア」「メリーランド」「ロードアイランド」「ワイオミング」の6隻が配備されている[2]。これらの潜水艦はトライデント潜水艦発射弾道ミサイルを搭載しており、アメリカの核抑止戦略のための世界的プレゼンスの一部として機能している[3]。戦隊は大西洋艦隊のすべての弾道ミサイル潜水艦に対する継続的な運用、保守、検定を担当している[4]。
2011年12月、戦隊に所属艦であった「ジョージア」と「ワイオミング」は、乗員に女性士官を含む最初の潜水艦の一部となった。海軍の他部隊では1993年から女性が戦闘任務に就くことが許可されていたが、潜水艦についてはこれまで狭い艦内空間と長期間任務の懸念から女性には不適と考えられていた[5]。「ジョージア」と「ワイオミング」はアメリカ海軍の全潜水艦へ女性乗員を統合する計画の最初の一歩であり、攻撃型原子力潜水艦よりも大型であることから弾道ミサイル原子力潜水艦が選ばれたが、将来的には攻撃型原子力潜水艦にも女性乗員を配備する予定であった(2015年1月より開始)[6][7]。また、2016年からは女性下士官の2割を女性とする計画も開始された[7]。男性乗員による更衣室の盗撮事件などの問題も発生したが計画は進められ、第20潜水戦隊の所属艦ではないが2016年から実際の乗務が開始されている[8]。
組織
- 第20潜水戦隊司令(CSS 20)[2]
脚注
出典
- ^ “Commander, Submarine Group 10”. アメリカ海軍. 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b “Commander Submarine Squadron 20”. Commander, Submarine Force Atlantic. 2025年9月2日閲覧。
- ^ Nelson, Rex (2014年3月19日). “Change of Command for Sub Squadron 20”. The Florida Times Union. 2016年12月6日閲覧。
- ^ “Captain William J. Houston”. US Navy. 2014年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月6日閲覧。
- ^ Grogan, Jennifer (2010年2月27日). “Navy Preparing for Women Submariners”. The Day (New London, Connecticut) 2016年12月6日閲覧。
- ^ Jackson, Gordon (2010年10月22日). “2 Kings Bay subs to get Female Officers in December 2011”. The Florida-Times Union (Jacksonville, Florida) 2016年12月6日閲覧。
- ^ a b Jackson, Gordon (2014年12月5日). “Kings Bay Sailor Accused of Videotaping Female Officers”. The Brunswick News (Brunswick, Georgia) 2016年12月6日閲覧。
- ^ Bergman, Julia (2015年6月24日). “Navy Picks First Enlisted Women to Serve in Silent Service”. 2016年12月6日閲覧。
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