第十四航空隊 (2代)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 第十四航空隊 (2代)の意味・解説 

第十四航空隊 (2代)

(第八〇二海軍航空隊 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/20 09:06 UTC 版)

大日本帝国海軍
官衙
海軍省
軍令部
艦政本部
航空本部
外局等一覧
地方組織
鎮守府
警備府
要港部
艦隊
連合艦隊
北東方面艦隊
中部太平洋方面艦隊
南東方面艦隊
南西方面艦隊
第十方面艦隊
支那方面艦隊
海上護衛総司令部
海軍総隊
他作戦部隊
海軍航空隊
海軍陸戦隊
主要機関
学校一覧
歴史・伝統
日本海軍の歴史
日本海軍の軍服
その他
階級一覧
艦艇一覧
兵装一覧
 表示ノート編集履歴 

第十四航空隊(二代)[1](だい14こうくうたい)および1942年11月1日より改称した第八〇二海軍航空隊(だい802かいぐんこうくうたい)は、日本海軍の部隊の一つ。横浜海軍航空隊東港海軍航空隊に続く第三の飛行艇部隊として、外洋偵察・哨戒行動に従事した。

沿革

太平洋戦争序盤の攻略が順調に進捗したが、ヤルートを拠点としていた横浜海軍航空隊(浜空)をラバウルに前進させる必要性が生じた。しかしハワイからミッドウェー島方面の哨戒部隊を維持する必要もあったため、チモール島に進出していた東港海軍航空隊(東港空)から1個飛行隊を捻出し、浜空の残留1個飛行隊と連合して特設の飛行艇航空隊をヤルートに残留させることとした。そこで昭和17年(1942年)4月1日、東港空飛行隊の第1陣が到着したことを受けて、二代目となる十四空を立ち上げた。しかし、東港空飛行隊の合流は1ヶ月かかったうえ、最終便2機が全損したため、編制当初から定数に達していない。

昭和17年

以後、イミエジに本隊、マキン環礁に分遣隊を置き、ギルバート諸島ナウルオーシャン島方面の哨戒に従事。

  • 8月17日 マキンに敵海兵隊上陸。機体は不在で損害なし、地上要員に死傷者多数。

マキン奇襲部隊撤収後に分遣隊復帰、マキンの駐留再開。

  • 10月1日 二式水上戦闘機12機を追加。
  • 11月1日 第八〇二海軍航空隊に改称。第十一航空艦隊附属に転属。

昭和18年

  • 9月1日 第十一航空艦隊第二十二航空戦隊に転属。
  • 9月14日 マキンより1機でエスピリッツサント島を空襲。
  • 9月18日 マキン空襲。機体全損。
  • 10月21日 水上戦闘機隊を第九〇二海軍航空隊に移譲。
  • 11月14日 ギルバート諸島・マーシャル諸島全土に大空襲。イミエジ基地で3機喪失、ウォッゼ環礁に撤退。
  • 12月7日 二十二航戦所属部隊はマリアナ諸島に撤退・6機に回復、マーシャル防衛は第二十四航空戦隊が継承。

鴨遊波夫司令以下、司令部および基地要員の多くはウォッゼに残留。

昭和19年

鴨司令は救出を断固拒絶し、40名の要員を優先的に収容させ、2月13日の艦砲射撃で戦死。

  • 2月12日 八〇一空2機と共同で1機がクエゼリン環礁ルオット島を空襲。
  • 4月1日 サイパン島で解隊。残存機は八〇一空に合流。

飛行艇の運用が困難になったうえに、「あ号作戦」準備のためにマリアナ諸島には多数の陸上機部隊が集結し、飛行艇に割く物資および人員が確保しにくくなった。実戦に向かない八〇二空は内地に送還され、本土近海の哨戒活動に充てるために八〇一空に合流した。

主力機種

歴代司令

  • 中島第三:昭和17年4月1日-
  • 鈴木由次郎:昭和18年3月1日-
  • 鴨遊波夫 大佐:昭和18年10月25日-昭和19年2月13日ウォッゼ島空襲で戦死
  • 昭和19年4月1日解隊

脚注

  1. ^ 内令、達号、辞令公報ほか「海軍省が発行した公文書」では、海軍航空隊番号付与標準制定(1942年11月1日)前の2桁番号名航空隊は航空隊名に「海軍」の文字が入らず漢数字の「十」を使用する。海軍航空隊番号付与標準制定後の2桁番号名航空隊は他の3桁番号名航空隊と同様、航空隊名に「海軍」の文字が入り、漢数字の「百」や「十」は使用しない。

関連項目

参考文献

  • 『日本海軍編制事典』(芙蓉書房出版 2003年)
  • 『航空隊戦史』(新人物往来社 2001年)
  • 『日本海軍航空史2』(時事通信社 1969年)
  • 『戦史叢書 海軍航空概史』(朝雲新聞社 1976年)
  • 『戦史叢書 中部太平洋方面海軍作戦1』(朝雲新聞社 1970年)
  • 『戦史叢書 中部太平洋方面海軍作戦2』(朝雲新聞社 1973年)
  • 『連合艦隊海空戦戦闘詳報別巻1』(アテネ書房 1996年)



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第十四航空隊 (2代)」の関連用語

第十四航空隊 (2代)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第十四航空隊 (2代)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第十四航空隊 (2代) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS