競馬における拍車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 00:34 UTC 版)
競馬においても拍車は使用されているが、現代の競馬では、騎乗姿勢が鐙が短いモンキー姿勢となったため、使用してもゼッケンに当たることが多く、少しでも効果を上げるために、ゼッケンの裾を折り曲げる騎手もいる。また大井競馬場で使用しているゼッケンは、拍車を付ける事を前提に、上下の寸法が小さめに作られている。 日本では、競馬法の規定によって、先端の刺輪を特に鋭利にしたり、突起部分を内側に向けることが禁じられているが、2009年まで使用自体の制限はされていなかった。2010年1月1日より日本中央競馬会(JRA)では、やむを得ない理由により裁決委員から許可を得た場合を除き拍車の使用を禁止することになり、2011年4月1日より地方競馬でも拍車の使用が禁止されることになった。2020年1月1日よりJRAでもすべての競走における拍車の使用が禁止されることになった。 海外では、拍車は馬体を傷つけるものとの認識があり、平地競走では使用を禁止している国が多く、許可している国についても、アプレンティス(見習騎手)の使用は禁止している。競馬関係の国際会議においても、拍車の使用は障害競走に限定すべきとの議論が大勢を占めているため、平地競馬における使用は許可されていない。
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