窒息現象
GM計数管は放射線源の強度に伴って、その計数率は増加するが、強度が強すぎると計数率は極大値に達してから逆に低下する現象があり、この現象を窒息現象という。 GM計数管は、一旦放電が起きると、その放電が消滅して次の放電が起こり得るまで約100μsの不感時間がある。また、放電の大きさが元の大きさになるまで電場が回復するには更に時間(回復時間)を要する。この時間を合わせると数100μsになる。このため、線量率が高くなると計数落としが生じ、さらに高くなるとGM計数管の芯線(GM計数管の金属製円筒型容器の中央にある細い金属線)近くの電場が回復せず、計数が停止し、窒息現象になる。窒息現象は、高い線量率を低いものと誤認する原因となるので十分注意する必要がある。
窒息現象と同じ種類の言葉
- 窒息現象のページへのリンク