稲葉京子とは? わかりやすく解説

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稲葉京子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/26 08:28 UTC 版)

稲葉京子(いなば きょうこ、1933年6月1日 - 2016年11月19日[1])は、日本歌人。歌誌「短歌」選者。

愛知県江南市生まれ。本名は大竹京子。1952年愛知県立尾北高等学校卒。小学校教師となるが、体力がなく翌年退職。童話を書くようになり、与田準一の紹介で同人誌「童話」に入会。1957年『婦人朝日』に投歌、選者の大野誠夫の薦めで「砂廊」(のち「作風」)入会。同年、「中部短歌会」にも入会。1958年銀行員と結婚。

童話を書いていた経験から、初期作品は少女の夢想のような物語性が濃い。第一歌集『ガラスの檻』は青井史に「現代のメルヘン」と評された[2]。後年は人生の悲哀を深く見つめた作風へと変化した[3]

受賞歴

著書

  • 『ガラスの檻』砂子屋書房 1961 現代短歌社 第1歌集文庫 2013
  • 『柊の門』桜桃書林 1975
  • 『槐の傘』 1981
  • 『桜花の領 稲葉京子歌集』短歌新聞社 昭和歌人集成 1984
  • 『稲葉京子集』牧羊社 現代短歌入門自解100歌選 1986
  • 葛原妙子 鑑賞・現代短歌』本阿弥書店 1992
  • 『稲葉京子歌集』砂子屋書房 現代短歌文庫 1993
  • 『紅梅坂 稲葉京子歌集』砂子屋書房 1996
  • 『秋の琴 歌集』短歌研究社 1997
  • 『紅を汲む 稲葉京子歌集』短歌新聞社 現代女流短歌全集 1999
  • 『天の椿 稲葉京子歌集』雁書館 中部短歌叢書 2000
  • 『宴 稲葉京子歌集』砂子屋書房 中部短歌叢書 2002
  • 『風よりも 稲葉京子自選歌集』短歌新聞社 新現代歌人叢書 2005
  • 『椿の館 稲葉京子歌集』短歌研究社 中部短歌叢書 2005
  • 『花あるやうに 稲葉京子歌集』角川短歌叢書 2006
  • 『忘れずあらむ 歌集』不識書院 中部短歌叢書 2011

脚注

  1. ^ “歌人の稲葉京子さん死去 歌集「椿の館」で詩歌文学館賞”. 朝日新聞. (2016年11月21日). http://www.asahi.com/articles/ASJCP43CVJCPUCVL00R.html 2016年11月21日閲覧。 
  2. ^ 『私の第一歌集(上)』ながらみ書房、1992
  3. ^ 馬場あき子編『現代短歌の鑑賞事典』東京堂出版、2006年

参考文献





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