移入した政治思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 14:35 UTC 版)
『万国公法』の翻訳がもたらしたものは外交概念に留まらない。それに付随して、多くの思想がアジア諸国の人々に知られるようになった。 自然法の観念それまで法とは、皇帝がつくり制定するものである(「国法とは皇帝の家法」)とする伝統的な考え方が支配的であったが、自然法という皇帝を介さない天与の法という観念が伝わった。 民主共和の観念『万国公法』は、各国の国内法を説明する際に、君主制や共和制といった政治体制に言及することが多く、それまで君主制しか知らなかった中国に世界には様々な政治体制があることを知らしめた。 法治思想 三権分立の観念(何2001) この他、『万国公法』は原著にない世界地図を本冒頭に挟み、中国が世界の一部、万国の一国であることを示した。
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