私掠船の収益
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 06:01 UTC 版)
私掠船の航海で得られた利益は、国庫・出資者・船長以下乗組員に所定の比率で分配された。15-16世紀のイギリス私掠船の場合、国王が5分の1、海軍が10分の1を控除し、残りを3等分して船長(船主)、出資者、乗組員で分割した。国家や出資者にとっては私掠船はおおむね儲かる事業だった。エリザベス1世がフランシス・ドレークに私掠免許を与え投資した際の利益率は、6000%にのぼったという説もある。 時代が下り私掠の成果が低下し、乗組員の士気の低下を反映して国王や海軍の取り分は期待できなくなった。私掠が不成功の場合、乗組員は無給となり出資者に経費を返却しなければならない契約だったからである。
※この「私掠船の収益」の解説は、「私掠船」の解説の一部です。
「私掠船の収益」を含む「私掠船」の記事については、「私掠船」の概要を参照ください。
- 私掠船の収益のページへのリンク