神田川・環状七号線地下調節池とは? わかりやすく解説

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神田川・環状七号線地下調節池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/09 01:45 UTC 版)

神田川・環状七号線地下調節池(かんだがわ・かんじょうななごうせんちかちょうせつち)は、東京都中野区杉並区にある調節池東京都道318号環状七号線地下に整備された。

概要

延長は4.5km。深さは40m前後。集中豪雨による洪水被害から東京都心部を守るために整備された。妙正寺川善福寺川神田川の3河川の溢れた水を流入することができる。掘りこみ式調節池では、用地確保が追い付かないため、環七の下に長大なトンネルで調節池を建設することになった。

第1期区間は1995年(平成7年)1月に完成し、延長2kmで神田川のみから取水していた。梅里換気所まで完成していたが、善福寺川の取水施設は第二期に建設されている。第二期工事は2008年(平成20年)3月に完了し妙正寺川、善福寺川の取水施設が完成。シールドマシンによる掘削が行われた。

3000戸以上の浸水被害を出した1993年(平成5年)台風11号と同規模の降雨があった、2004年(平成16年)台風22号では、浸水家屋は46戸と調節池が効果を発揮し、被害は激減した[1]

目白通り地下に整備された白子川地下調節池(白子川から石神井川につながっている)とつなげて1本の調節池にするため、環状七号線地下広域調節池の建設が2016年(平成28年)から進められており、2026年(令和8年)に完成する予定。完成により3調節池が連結されると、1時間100ミリの豪雨にも効果を発揮する。

さらに環状七号線を南下し、延伸して東京湾につなげることで、巨大な放水路(地下河川)として機能させる構想もある[2]

2019年(令和元年)からは、東武トップツアーズ首都圏外郭放水路と当調節池をまわる見学ツアーを実施している。また、東京都建設局は、2019年12月からダムカードテイストのカード「IKEカード」を作成し配布している。

沿革

  • 1986年(昭和61年) - 第一期区間都市計画決定
  • 1990年(平成02年) - 第二期区間都市計画決定
  • 2005年(平成17年)9月 - 善福寺川取水施設が供用され、取水が始まる。
  • 2007年(平成19年)3月 - 善福寺川取水施設完成、妙正寺川取水施設が供用され、取水が始まる。
  • 2008年(平成20年)3月 - 妙正寺川取水施設完成。
  • 2019年(令和元年)10月 - 令和元年東日本台風(台風19号)においては、総貯留量54万トンの9割程度まで洪水を貯留し、東京都区部の浸水を防いだ[3]

脚注

関連項目


神田川・環状七号線地下調節池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 08:04 UTC 版)

東京都道318号環状七号線」の記事における「神田川・環状七号線地下調節池」の解説

杉並区中野区地下には、大雨の際に神田川から取水雨水を貯めておく地下調整池がある。 詳細は「神田川・環状七号線地下調節池」を参照

※この「神田川・環状七号線地下調節池」の解説は、「東京都道318号環状七号線」の解説の一部です。
「神田川・環状七号線地下調節池」を含む「東京都道318号環状七号線」の記事については、「東京都道318号環状七号線」の概要を参照ください。

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