神名・人名のヒ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 09:47 UTC 版)
ヒ(日、毘、比)の語尾は神名や始祖名に見られるが、一般個人名にはほとんど見られない。応神天皇期以前の人名で「ヒ」を語尾に持つものは皇室・物部氏などの天孫族系氏族、そして大伴氏・中臣氏・紀氏などの山祇族系氏族の系譜に集中して見られる。代表的なものに、皇室では神武天皇の弟に「イナヒ」、開化天皇の別名「ヒコオホヒヒ」(稚日本根子彦大日日)がある。物部氏では始祖「ニギハヤヒ」、そして大伴氏の始祖「タケヒ」がある。物部氏と大伴氏は天神系氏族の代表であり、天孫族である天皇の伴造(ともがら)の中心的存在である。天孫降臨の建国神話では天皇家の始祖「タカミムスヒと物部・大伴の先祖ハヤヒ・ヒシヒは明らかに同じタイプの名前に属している」とする指摘もある。
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