祖逖との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/23 02:07 UTC 版)
祖逖とは若い時からの親友で、共に司州主簿となると、寝所を共にするほど親密な関係であった。また、彼らは共に英気があり、いつも世事について議論していたという。ある夜、突然鶏が鳴き声を挙げた。祖逖は隣で寝ていた劉琨を蹴り起こすと「これは凶兆などではない(乱世の兆しであるが、祖逖はこれを名を上げる好機と捉えた)」と言い、起きて舞を踊った。またある夜中、座から立ち上がるとお互いに「四海が沸き立てば、豪傑が並び立つであろう。我と汝は中原を避けよう」と言い合った。 祖逖が河南で功績を挙げると、劉琨は書を送って盛んに祖逖の威徳を称賛したという。 劉琨は常に祖逖の事が頭にあり、祖逖が東晋に重用されていると聞き「我は戈を枕にして朝を待ち、逆虜を討伐せんと志しているが、いつも祖生(祖逖)が我より先に鞭を著りはしないかと心配しているのだ」と人に語った。これが先鞭をつけるという故事成句の語源である。
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