祈禱念仏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 09:46 UTC 版)
2月24日から3日間地元の女性たちで祈禱念仏をおこなう行事。家内安全、農作祈願、交通安全を願い百万遍の大きな数珠を回し、太鼓や鉦の音に合わせて「南無阿弥陀仏」を唱える。午前7回、午後3回行い、当番は4人ずつ。また、当番は念仏を申している間、具沢山の汁ものを煮て昼食に備える。昼食時は持参した弁当と汁物や寄進された物が配られ、お酒も入る。すると堂内の緊張も解け和気藹々とし、隠し芸や歌を披露し盛り上がる。昔は娯楽もなかったので、女性にとってこの3日間は至福のひとときであった。また、祈禱念仏では不幸が嫌われていたため、集落内で死者などがあったときは延期し、関係者は出席を遠慮していた。
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