社会を形成する昆虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 02:55 UTC 版)
ハチやアリの中でも社会を形成するタイプの動物では、遺伝的な本能によるものではあるが、その役割が細かく区分され、主に食糧を集めるもの、外敵から巣を防衛するもの、子供(幼虫)の世話をするものといった各々の労役を担う個体と、それを産む(産卵)女王と呼ばれる立場の個体によって社会が形成されており、また有性生殖を担う上でごく少数のオスが存在している。女王とオスの個体以外は生殖に直接関与しないなど、明確な役割分担が存在する。 なおサムライアリはクロヤマアリなどの巣を襲い、この巣の幼虫を奪って育て、使役する事が知られている。この奴隷制度を支えているのは、勿論サムライアリの遺伝的にプログラムされた本能によるものであるが、驚異的な社会構造といえよう。これらのような社会を構築するタイプの昆虫は、主に社会性昆虫と呼ばれる。なおこのような様式を数理的に解き明かそうという学問として、社会生物学という分野がある。
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