硬質プラスチック蝋管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 14:41 UTC 版)
1900年、トーマス・B・ランバートは初期の硬質プラスチックであるセルロイド製の管を大量生産するプロセスの特許を得た。フランスのアンリ・リオレは1893年にすでにセルロイド管を製造していたが、それらは型から生産されるのではなく個々に録音されていた。同年、シカゴのランバート社はセルロイド製シリンダーレコードの販売を開始した。それは落としても破損することがなく、摩耗することなく何千回も再生することができたが、初期に管の色として明るいピンクを選んだのは間違いなくマーケティングミスであった。色は1903年に黒に変更されたが、茶色や青のものも生産された。着色が行われたのは着色剤によって表面雑音が減少したためだといわれている。ワックスと異なり、弾力のない硬質のセルロイドは表面を削って録音し直すことはできなかったが、半永久的に使用できる利点があった。
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