硫酸ウラニルとは? わかりやすく解説

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りゅうさん‐ウラニル〔リウサン‐〕【硫酸ウラニル】

読み方:りゅうさんうらにる

ウラン化合物一つ酸化ウラン硫酸に溶かし、低温濃縮して製造する毒性があり、使用保有には国の許可が必要。アンリ=ベクレル放射能発見するきっかけとなった物質


硫酸ウラニル


硫酸ウラニル(VI)

(硫酸ウラニル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/22 23:22 UTC 版)

硫酸ウラニル
Uranyl sulfate
特性
化学式 UO2SO4
モル質量 366.09 g/mol
密度 3,28 g/cm3 @ 20 °C
への溶解度 27,5 g/100 mL in water at 25 °C
関連する物質
その他の陰イオン 塩化ウラニル
硝酸ウラニル
炭酸ウラニル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硫酸ウラニル(VI)(りゅうさんウラニル ろく、: uranyl(VI) sulfate) は化学式 UO2SO4 と表されるウラニル硫酸塩である。無臭でレモンイエローの砂状固体である。

顕微鏡検査での陰性染色や生物学におけるトレーサーとして利用されていた。1951年に建造された水性均質炉の実験炉ではウラン235を14.7%まで濃縮した565グラムのウランを硫酸ウラニルの形で利用していた。

酸性溶液を用いてウラン鉱床から直接イエローケーキのような粗製錬物を得る in-situ リーチング法では、ウランを硫酸ウラニルとして抽出している[1][2]

放射性崩壊は硫酸ウラニルカリウム (K2UO2(SO4)2)を用いた実験で発見された。

関連項目

脚注

  1. ^ ウラン粗製錬 (04-04-01-01)”. 原子力百科事典ATOMICA. 高度情報科学技術研究機構 (2010年9月). 2016年1月20日閲覧。
  2. ^ Metallurgy”. MQes Uranium Inc.. 2012年6月2日閲覧。


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