砲撃戦の経過
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 01:22 UTC 版)
「ドッガー・バンク海戦」の記事における「砲撃戦の経過」の解説
午前9時43分、ライオンの13.5インチ砲弾がザイドリッツの後部甲板に命中し、艦尾側の主砲塔のバーベットを貫通した砲弾は装填室で炸裂した。これに伴う装薬の誘爆で、ザイドリッツの後部甲板上の砲塔2基が全壊し159人の乗組員が死亡した。しかし、担当士官たちの迅速な行動によって「後部火薬庫の誘爆」という最悪の事態だけは免れた。 午前9時50分には、ブリュッヒャーもまたひどく破損しており、他の艦に遅れをとり始めていた。インドミダブルはブリュッヒャーへの攻撃を命じられた。この時点ではまだ、イギリス軍の艦船は比較的無傷であった。 午前10時18分、デアフリンガーの12インチ砲弾2発がライオンの左舷側に命中し、1発はエンジンに損傷を与え、1発は石炭庫を浸水させた。これによってライオンは遅れ始め、30分後には左舷側のエンジンを停止し、11時には戦線から脱落した。 午前10時30分頃までに、ヒッパーはブリュッヒャーの救出を断念し、運命に委ねることを決めた。 午前10時37分、プリンセス・ロイヤルの13.5インチ砲弾2発がブリュッヒャーに命中した。ブリュッヒャーは、自艦の主砲弾が立て続けに誘爆して、舷側の主砲塔が破壊されて約200名が死傷する大損害を受けて急速に減速してしまった。
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