研究・鑑定材料として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 13:54 UTC 版)
こうした情報は、その作家を研究する上で欠かすことの出来ない基本的な情報であり、真贋鑑定でも参考にされる。しかし、印章のみあるいは款記のみの作品に、所有者の求めで後から作家自身が款記や印章を記し直す場合もあり、落款や印章のみで判断するのは危険である。また、印章は現在まで残っている例が少なくなく、もしこれが悪意ある第三者の手に渡り、ある程度以上の質の作品に正規の印章が押されてしまうと、作品自体は偽物だが印章は本物という、鑑定が極めて難しい贋作が出来上がってしまう。これはたんなる想像ではなく、池大雅の印章には全てバツ印が付けられているのは、このような事態を防ぐためだと考えられる。
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