県への1億円不払い問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 08:23 UTC 版)
2015年4月21日、田中は、南知多町内で温泉付き高齢者施設の開業を目指し、元弥富町長の佐藤博らと一般社団法人「報恩会」を設立。同年11月26日、愛知県は同年度末で廃止する同町の「南知多老人福祉館」(ビラ・マリーン南知多)の売却に向けた一般競争入札を実施。土地と建物合わせて8,890万円の予定価格に対し、5団体が参加し、報恩会が4億円で落札した。次点団体の入札額は2億100万円で、報恩会は約2倍の値を付けた。 報恩会は2千万円の入札保証金は納めたが、期限の2016年4月までに契約保証金4千万円から入札保証金を差し引いた残額2千万円を支払わなかった。県は同年5月に契約を解除し、違約金8千万円と合わせて計1億円を請求。2021年5月末までに遅延利息約514万円も加わった。結局、ビラ・マリーン南知多は南知多町に約7913万円で売却され、現在は津波の避難施設として使われている。 県は毎月、請求書を送っているが、田中は支払いに応じていない。田中は朝日新聞の取材に「老人ホームにする予定だったが、金融機関が融資をしてくれなかった」と説明。さらに「報恩会を解散すれば請求先がなくなるはずだ」と述べ、支払う意思がないことを示している。
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