相関主義に対する批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 22:05 UTC 版)
「思弁的実在論」の記事における「相関主義に対する批判」の解説
基本的な哲学的見解についてはしばしば不一致が見られるものの、思弁的実在論者たちが共有する思想として、イマヌエル・カント以来の人間の有限性を奉じる哲学に対する抵抗がある。 この運動の4人の主要メンバーに共有されている態度として、「相関主義(correlationism)」 あるいは「アクセスの哲学(philosophies of access)」を乗り越えようとしている点がある。メイヤスーは『After Finitude』にて相関主義を定義し、「我々は思考と存在の相関物にしかアクセスできず、片方を抜きにしてはそのどちらにもアクセスできないという考え」としている。アクセスの哲学とは、実在に対する人間の優位を説く哲学のことである。このどちらも、人間中心主義的な思想である。 思弁的実在論の4人の主要メンバーは、人間を優位に置くこれらの哲学を転覆しようと試みており、現代哲学の多くに見られる観念論に対抗して、ある種の実在論を擁護している。
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