白隠禅師の内観法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:47 UTC 版)
江戸時代の禅僧・白隠慧鶴の著書『夜船閑話』(やせんかんな)に紹介されている心身のリラクゼーション法。白隠は修行時代に心身のバランスを崩して禅病(ノイローゼ状態)に陥ったが、京都白川の山奥に住む「白幽子」という仙人に伝授された「軟酥(なんそ)の法」により、健康を回復したという。これは、頭の上に鴨の卵ほどの軟酥(クリームのようなもの)の塊があるとイメージし、それが次第に融けて流れ出し、自分の体の調子の悪い部分を浸し、症状を洗い流してしまうと観想する方法である。 『夜船閑話』には、軟酥の法以外に「内観の法」も記されているという。その内容は、仰臥して、丹田から両足にかけての範囲に意識を置くための4つの公案を静かに唱えるというものである。自律訓練法に似ているとされており、気功でいう丹田呼吸法に相当するとも考えられる。
※この「白隠禅師の内観法」の解説は、「内観」の解説の一部です。
「白隠禅師の内観法」を含む「内観」の記事については、「内観」の概要を参照ください。
- 白隠禅師の内観法のページへのリンク