白米城伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 16:37 UTC 版)
北畠満雅が阿坂城に籠った時、北畠軍は水の確保に苦労した。幕府軍が阿坂城を包囲し、水の補給路を断ったからである。実際に城内にはほとんど水は残っていなかったが、北畠軍は敵を欺くために白米を馬の背に流して城内に水が豊富にあるように見せかけた。これを見た幕府軍は北畠軍がいまだ豊富な水を保持するのかと大いに驚き、水断ち作戦を諦め、包囲を解除したとされる。結局、満雅は阿坂城を奪われてしまったが、仲介者の尽力で幕府との和議が成立した。 白米城伝説の元となった話は、『桜雲記』に記されている。同書は江戸時代前期に書かれ、軍記物のような筆致で描かれている部分もあるなど、史実として捉えるには難のある部分がある。
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