登場人物と舞台のモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:55 UTC 版)
「パノラマ島奇談」の記事における「登場人物と舞台のモデル」の解説
作中ではM県S郡と書かれているが、舞台は三重県(Mie県)の鳥羽(鳥羽は旧志摩郡=Shima郡)の離島であるとされる。乱歩は1917年(大正6年)に鳥羽にある鳥羽造船所電機部(現シンフォニアテクノロジー)に就職。庶務課に配属されたが、毎日のように窓から離島を眺めていたという。また鳥羽湾にある、島全体がレジャー施設であるミキモト真珠島も、小説の舞台の要素として取り入れているとされる。 作家の伊藤裕作らは、作中の路程などから三重県の旧椋本村(現・津市)が舞台設定に反映されているほか、椋本出身で農業用ため池を開発した駒田五良八と、紅茶輸出を手掛けた駒田作五郎が、菰田源三郎のモデルであると推測している。また、エドガー・アラン・ポー「アルンハイムの地所」と谷崎潤一郎「金色の死」の影響を指摘している。
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