発生と観測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 14:29 UTC 版)
銀河系では1年間に約40個(年間30から60個)の新星が発生していると推測されているが、発見される新星の数ははるかに少なくて年数個である。超新星に比べて光度が小さく、星間物質等の作用で減光が激しいため、遠方で出現したものは光が届かないためである。多くはアマチュア観測者により発見されている。ちなみに 2011年1月〜2013年11月12日の期間での発見された新星は年間5から7個であった。アンドロメダ銀河でも発見されるが、その数は多く、この同じ期間では銀河系の4倍である。 分光計による新星放出星雲の観測では、炭素、窒素、酸素、ネオン、マグネシウムといった重元素が検出されている。星間物質への新星の寄与は少なく、超新星の1/50、赤色巨星や超巨星の1/200程度である。 新星の絶対等級は-7.5等と-8.8等の二峰分布を示すため、銀河までの距離を測定するための標準光源に使える。
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