発泡スチロールのシヴァ神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 03:27 UTC 版)
「サリンプラント建設事件」の記事における「発泡スチロールのシヴァ神」の解説
このようにトラブル続きであったものの、ハステロイを調達するなどして第4工程までの動作に成功し、メチルホスホニルジフルオリドを製造したとされる。一方、中川智正やアンソニー・トゥは至っていないと見ている。 一方、警察は密かに山菜採りを装って異臭騒ぎの起きた教団施設周辺の土壌を採取、1994年11月には科学警察研究所がサリン製造の証拠となるメチルホスホン酸及びメチルホスホン酸イソプロピルを検出していた。1995年1月1日、読売新聞がこれをスクープした。サリン製造の発覚を恐れた教団は第7サティアンを発泡スチロール製の黄金のシヴァ大神像で神殿に偽装することとなり、ついに完成しなかった。村井秀夫は「シバ神の目から、レーザー光線なんか出たりしてね」とふざけていた。警察も読売がスクープしたことに対し困り「知らない」で通すこととした。 同月、神殿に偽装後の第7サティアンに宗教学者島田裕巳を招き、「宗教施設」として見学させた。教団古参幹部で正大師の石井久子ですら第7サティアンの内部を知らず、こんなきれいな神殿があるのかと思っていたら実はサリンプラントと聞かされ驚いたという。シヴァ神像製造を担当した元信者は像の出来に自信が無かったようで、「あれで騙されちゃまずい」と語っている。
※この「発泡スチロールのシヴァ神」の解説は、「サリンプラント建設事件」の解説の一部です。
「発泡スチロールのシヴァ神」を含む「サリンプラント建設事件」の記事については、「サリンプラント建設事件」の概要を参照ください。
- 発泡スチロールのシヴァ神のページへのリンク