発射機と光学追尾装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/24 06:36 UTC 版)
「レイピアミサイルシステム」の記事における「発射機と光学追尾装置」の解説
レイピア・システムは、基本的には、牽引式発射機を採用している。発射機は、円筒形の中央ユニットの両側に2発ずつのミサイルを装填し、また中央ユニットの上部には捜索レーダーと敵味方識別装置が、正面にはミサイル誘導用のパラボラアンテナが設置されている。捜索レーダーは15キロメートルの有効距離を持つパルス・ドップラー・レーダーである。当初のレイピア・システムは、4連装発射機と光学管制装置、発電機と予備弾、その要員が、2台のランドローバーに搭載された、可搬式のシステムであった。 このような可搬式システムを自走化し、機動運用を可能にしたモデルも開発された。試作車は1974年に完成し、自走式は1979年よりイラン陸軍に配備されはじめる計画であったが、イラン革命によってこれはキャンセルされた。その後、イギリス陸軍が採用を決定し、1983年より配備されはじめた。これは、M113装甲兵員輸送車の派生型であるM548貨物輸送車をベース車体としていた。 その後、オリジナルの光学追尾装置を新型化し、赤外線暗視装置を追加したモデルとして、レイピア・ダークファイアが開発された。これはFS2B(Field Standard 2B; 通称レイピア90)構成として、1990年よりイギリス陸軍に配備されはじめた。
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