発射台からの緊急避難
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 06:03 UTC 版)
「ケネディ宇宙センター第39発射施設」の記事における「発射台からの緊急避難」の解説
万一の発射台での事故に備えて、緊急時にシャトル乗組員が迅速に避難できるように、発射施設では特別な緊急退避システムが用いられる。発射台で爆発などの事故が起きた際は、乗組員はスペースシャトル・オービタから退出して、すぐさまこの非常用のスライドワイヤー式のバスケットに駆け込んで、固定を解除する事で、射点から離れた場所にまで急降下する。その速度は最大で時速88kmにも達する。乗組員たちは地上に降りると、次に退避壕に待機させてある改良型のM113装甲兵員輸送車に乗り込み、ヘリポートへと向かう。そして、そこから離れた安全な区域へと退避する。NASAの安全規則では、乗組員以外の全職員は、打ち上げ時には発射台から十分離れた安全な場所にいなければならないことになっているため、乗組員たちには一切外部からの援助なしで避難行動をとることが要求されている。
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