異所性骨化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/06 06:24 UTC 版)
異所性骨化(英: heterotopic ossification, heterotopic bone formation、独: heterotopische Ossifikation)は、本来骨形成の起こらない軟部組織に認められる骨形成の総称で、異所的骨形成ともいう。骨組織以外の筋肉、腱、靭帯、臓器に骨形成が起こることは古くから知られ、実験的にも骨誘導研究が続いているが、そのメカニズムにはいまだ不明確な部分が多い。臨床的には、脊椎の靭帯に骨化が生じ様々な症状を呈する後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症(黄色靭帯肥厚症)が多く見られ、重要視される。この他、幼少期に発症する進行性骨化性筋炎、外傷後に見られる外傷性骨化性筋炎、関節周辺の外傷後に見られる異所性骨化、人工関節置換術後に見られる関節周辺の異所性骨化などが問題視される。また腫瘍やその類似疾患としては軟部骨肉腫 osteosarcoma of the soft part などがある。
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