異他なるもの (das Fremde)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 01:49 UTC 版)
「ベルンハルト・ヴァルデンフェルス」の記事における「異他なるもの (das Fremde)」の解説
『応答の目録』(Antwortregister, 1994) では、もはや対話において自己と他者という対照的な関係は見いだせず、問題は自己と異他なるものとの非対称的な関係に移し変えられる。異他なるものは、問うことにおいて、既存の境界づけを乗り越える術がないにもかかわらず、境界を越えて歩み出ようとする「過重な要請」(Überanspruch) を自己に対して突きつける。応答するとは異他なるものを自己に我私化することなく異他なるものに応じる態度である。このような非対称的な関係において、単なるコミュニケーション的な「合意」に回収されることがないような合理性をいかに見いだすことができるか、ということがヴァルデンフェルスの中心的問題である。
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