画図百鬼夜行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 14:31 UTC 版)
江戸時代の妖怪を描いた作品として知られる浮世絵師・鳥山石燕の『画図百鬼夜行』(1776年)も、この絵巻物に見られる妖怪を多く収録している点から、石燕は同書の制作にあたり、同系統の絵巻を参照したとみられている。わうわう(苧うに)、目ひとつぼう(青坊主)、あか口(赤舌)、ぬけくび(飛頭蛮)などは名称が『画図百鬼夜行』ではそれぞれ括弧内のものに変わっているほか、「髪切」は描かれておらず同様に手がはさみ状になっている「網切」が描かれている。 また、「夢のせいれい(夢の精霊)」のみ『画図百鬼夜行』との対応が明確になっていないが、妖怪研究家・多田克己は「夢」の字が「草」の草書体に似ていることから(「草の精霊」としている文献もあるため)「木魅」、または「夢」の意味に通じることから「反枕(まくらがえし)」が『画図百鬼夜行』における「夢のせいれい」に適当する妖怪なのではないかと考察している。
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