申告による故意四球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 02:20 UTC 版)
守備側の監督が故意四球の意思を球審に示した場合、投手が投球を行うことなく打者に一塁への安全進塁権が与えられる規則がメジャーリーグ(MLB)、日本プロ野球、その他アマチュア野球、ソフトボールで採用されている。日本では申告による故意四球は「申告敬遠」(しんこくけいえん)と呼ばれることがほとんどである。 申告敬遠制はソフトボールの国際ルールで以前より定められていた規則である。日本では2013年のルール改正により導入された。 さらに2017年には、MLBで試合時間短縮を目的に申告敬遠制度が採用され、日本でも翌2018年の野球規則改正によって、プロ野球、大学野球、社会人野球において採用された。高校野球では制度導入が見送られていたが、2020年より投球数制限と同時に採用されることとなった。 申告敬遠制では、すでに何球か投球した後(例えば1ボール1ストライクから)でも故意四球を申告することができる。また、申告敬遠を選択した場合、投手の投球数は加算されない。ただし、故意四球を申告する前にその打者に投球していた場合はその投球数は加算される。 日本プロ野球では、故意四球を申告するためには監督がダッグアウトより球審に伝達し審判が故意四球をコール、それを見て場内放送が「申告敬遠」である旨を告げる。日本の高校野球では時間短縮が目的ではなく、球審に対してダッグアウトから伝令を出すことが必要で、球審が場内放送を促し「申告故意四球」するというアナウンスがかかった後に球審がコールして、初めて打者の一塁進塁が認められることになっている(伝令の審判への伝達を聞いて打者が進塁しようとしても止められる)。
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