生物学的半減期と実効半減期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 01:38 UTC 版)
「半減期」の記事における「生物学的半減期と実効半減期」の解説
元素にもよるが、放射性物質を体内に取り込んだ場合、時間が経つにつれ放射性物質は代謝によって体外に排出されてゆく。そこで、体内にある放射性物質の量が代謝により半分にまで減少するときの時間を生物学的半減期 (biological half-life) と言う。 生物学的半減期は物理学的半減期とはメカニズムとして全く別のものであるため、代謝によって放射性同位体が排出されるとともに放射性同位体の放射性崩壊を起こすことによっても体内の放射性物質の量は減少してゆく。この生物学的代謝と放射性崩壊による減少を合算して、実際に体内の放射性物質の量が半分になるまでの時間を実効半減期 (effective half-life) と呼ぶ。実効半減期 Te は、その逆数が生物学的半減期 Tb の逆数と物理的半減期 Tp の逆数との和となることから求める。つまり、実効半減期 Te、物理学的半減期 Tp及び生物学的半減期 Tb は、 1 T e = 1 T p + 1 T b {\displaystyle {\frac {1}{T_{\mathrm {e} }}}={\frac {1}{T_{\mathrm {p} }}}+{\frac {1}{T_{\mathrm {b} }}}} を満たす。
※この「生物学的半減期と実効半減期」の解説は、「半減期」の解説の一部です。
「生物学的半減期と実効半減期」を含む「半減期」の記事については、「半減期」の概要を参照ください。
- 生物学的半減期と実効半減期のページへのリンク