生体での代謝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 18:17 UTC 版)
哺乳動物では、プロピオニルCoAはビオチン依存性酵素であるプロピオニルCoAカルボキシラーゼによって(S)-メチルマロニルCoAに変換される。この酵素反応では炭酸水素イオンとATPを要する。この生成物はさらにメチルマロニルCoAエピメラーゼによって(R)-メチルマロニルCoAに変換される。(R)-メチルマロニルCoAは、メチルマロニルCoAムターゼによってスクシニルCoAに変換されるが、この酵素は炭素-炭素結合の移動を触媒するためのコバラミン(ビタミンB12)を要する。メチルマロニルCoAムターゼの欠如は、血液のpHが低下するメチルマロン酸血症(Methylmalonic acidemia)を引き起こす。生成したスクシニルCoAは、クエン酸回路の中間体として代謝される。 人の皮膚常在菌である Propionibacteriaはプロピオン酸を生成できることから名付けられた。
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