生きた除草剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 13:50 UTC 版)
スクミリンゴガイがイネより水田雑草を好んで優先的に食べる性質を利用し、水田の除草手段として利用する動きもあった。これには均平な代かきと微妙な水管理が必要である。方法は、稲苗が標的となる田植え直後に水張りをゼロにし、スクミリンゴガイを眠らせる。その後、1日1mmずつ水深を上げ、雑草の芽を食べさせる。10日後には一気に5cmの深さにする。こうすれば、株元が固くなった稲よりも生えてくる雑草を好んで食べてくれるので、除草剤なしで栽培が可能であるとされる。これはイネがケイ素吸収の特に多い植物で細胞壁が硬く食べ難い事が原因である。しかし、この行為により生息域が拡大したとの指摘がある。
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