理論空燃出
供給された燃料を完全燃焼させるために、理論上必要な最少空気量と燃料量の質量比。理論混合比と同義語で、量論比ともいう。炭化水素系燃料の分子式をCnHmとすると、燃料1分子を燃焼させるためにはn+m/4分子の酸素が必要であり、乾燥空気の組成から必要な空気量が求まる。単一組成の燃料では理論空燃比は一義的に決まるが、ガソリンや軽油など石油系燃料の場合は原油の産地や精製工程の違いによって組成が異なり、季節に応じて配合を調整することがあるので、ロットごとに値が異なる。ちなみに、市販のレギュラーガソリンの理論空燃比は14.7~14.9程度である。
同義語 ストイキ参照 空気過剰率、当量比、理論混合気
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