理論圧縮比
ピストンが下死点にあるときの、ピストンより上方の容積を、ピストンが上死点にあるときのそれで割った値。これに対し、吸気バルブが上死点より前に開き、下死点よりあとに閉じるために、吸気バルブが閉じてから実の圧縮が始まる。この時点のピストンより上部の容積を、ピストン上死点の容積で除したものを実圧縮比と呼んでいる。ミラーサイクルでは実圧縮比と膨張比を変化させ、熱効率の向上を得るひとつの手段としている。バルブ作動角の大きい高速エンジンほど、理論圧縮比と実圧縮比の差が大きくなる。一般に高速エンジンの理論圧縮比が大きく設定される要因のひとつになっている。
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