現代のケースレス弾を使用する銃器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/06 07:41 UTC 版)
「ケースレス弾薬」の記事における「現代のケースレス弾を使用する銃器」の解説
1968年、最初期のケースレス弾薬を採用した銃器が、空気銃のメーカーであるデイジー社で実際に量産された。これは.22口径(5.5mm)の信管が付いていない低威力ケースレス弾薬をデイジー V/L小銃に用いたものである。この小銃は基本的にスプリングピストンの空気銃だったが、V/L弾薬を用いた際には、ピストンによって圧縮されたエネルギーが薬莢後方の空気を加熱し、これは発射薬を点火するのに充分なもので、発射エネルギーの大半を生み出した。1969年、アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(ATF)がこの銃を空気銃ではなく火器であると認定した後、デイジー V/L小銃の機構は放棄された。またデイジー社には量産の許可が下りなかった。 幾種類かのアサルトライフルではケースレス弾薬を採用した。この種の有名な兵器の一つには、ヘッケラー&コッホ社によって生産されたH&K G11がある。この小銃は薬室の閉鎖および加熱の問題のために量産に入ることが無かったが、この銃はいくつかの試作段階ならびにフィールドテストを経ていた。最終的にはG11は放棄され、より安価で従来型の銃器であるH&K G36が選ばれた。 商業用として最初に電子式の射撃制御を装備し、ケースレス弾薬を用いた小銃はVoere VEC-91である。
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