珍局受信への挑戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 13:58 UTC 版)
BCLの対象となるのは国際放送局ばかりでなく、遠隔地にある県域放送局、または近隣においても微弱な出力電力で運用されている放送局などが対象となる。夜間にしか受信ができない国内外の中波局、夏季など特定の時期の突発的な異常伝搬(Eスポ)でしか受信ができない国内外のFM局も受信対象となっている。難易度の高い受信を行うためには、高利得のアンテナの使用、受信機の工夫など無線技術の研究が必要であり、加えて電離層などのコンディションを推測するための自然科学系の幅広い知識、わずかなチャンスを逃さないための根気強さも必要とされる。 BCLはアマチュア無線と同じく、無線通信技術の向上・発展に寄与してきたことを忘れることはできない。すなわち受信報告は無線通信の黎明期より電波伝搬のしくみの解明、また受信技術のみならず送信技術の向上にも寄与し続けてきた。放送局側が各地のリスナーから受けた受信報告を集計・分析することによって、自局の中波放送アンテナの理論的特性を実証している事例もある。
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