王牌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 16:33 UTC 版)
開門位置の右側の7トン、牌山の最後に残す計14枚の牌を王牌(ワンパイ)という。 なお、開門の際、開門位置から3トン目の上段の牌を表向きにする。これをドラ表示牌という(詳細はドラを参照)。 槓が行われ嶺上牌が取得されるとき以外、王牌が取得されることはない。また、嶺上牌が取得された場合は、その直前における海底牌を王牌に加えることにより、王牌は常に14枚に維持される。1局で槓が4回行われた場合は、嶺上牌がなくなるため、四槓子の聴牌者がいる場合や四開槓による流局が採用されていないような場合などであってもこれ以上槓ができなくなる。局の進行とともに王牌以外の壁牌がすべてなくなると流局(荒牌)となる。ドラ表示牌を除き、王牌の中にどのような牌があるのかは分からないため、王牌の存在は麻雀というゲームの偶然性を高める意味を持つ。 日本の現在一般的な麻雀のルールでは、局の初期状態では王牌の14枚は「嶺上牌4枚+ドラ表示牌10枚」という構成となっており、槓により嶺上牌が取得された場合は、その局で行われた槓の回数だけ嶺上牌が減り、代わりに同じ数だけ王牌以外の牌山の末尾だった牌が嶺上牌としてもドラ表示牌としても使われないデッドストックとして王牌に加わることになる。歴史的には、王牌はドラがまだなかった麻雀の歴史の初期から存在していたため、現在の日本麻雀の王牌14枚の構成が「嶺上牌4枚+ドラ表示牌10枚」となったのは結果としてそうなっただけのことである。
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