王冠の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 08:33 UTC 版)
「聖イシュトヴァーンの王冠」の記事における「王冠の構成」の解説
聖冠は金製で、90のエナメル画、宝石、天然の真珠、 アルマンディン等でできており、構造上3つに分けることができる。すなわち、下方の円環部「コロナ・グラエカ」、上方の交差した帯「コロナ・ラティーナ」、現在はねじれてしまっている頂部の十字架の3つである。王冠の金や宝石の物質的価値は、19世紀前半の試算でフォリント金貨2万枚といわれた。 聖冠全体の形は、典型的な東ローマ帝国のカミラフカ型の冠の上部を塞いだものになっている。多くの絵画でみられる冠の使用法も、また東ローマ帝国での王冠と共通する。おそらくベーラ3世の時代、東ローマ帝国の冠を模倣する形で、コロナ・グラエカに交叉型のバンドが加わり、さらにコロナ・グラエカと同様の装飾が施されて現在の形になったのであろうと考えられている。円環部の左右4本ずつ、後部に1本の鎖には、それぞれ下げ飾りがついている。
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