玉川温泉産北投石中の微量成分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 07:11 UTC 版)
「北投石」の記事における「玉川温泉産北投石中の微量成分」の解説
微量成分として以下の元素が定性分析で検出された(一部の元素は定量分析) 普通の金属元素では第2族元素の Sr,Ca, Mg および Al, Fe 希元素としては Ti, Zr, Th, Ce, La, Pd, Nd およびウラン系列の Ra, Rn, Po Th は化学分析と、トリウムエマナチオン (Rn220の古い呼び名、トロンとも呼ぶ) の放射性沈着物の減衰曲線から確認された。Ra は非常に微量なので、固体鉱石の放射能と鉱石の溶液から得られたラジウムエマナチオン (Rn222の古い呼び名、ラドンとも呼ぶ) の半減期から確認された。Ra の親核種である U は、フェロシアン化カリウムとの呈色反応で痕跡量が検出された。Ra の壊変物質の一つである Po は、特異な化学反応と、ビスマス板上に沈着させた Po 薄膜の減衰曲線から容易に確認された。したがって玉川温泉産の北投石の放射能は、ラジウム系列とトリウム系列に属する元素に基づくことが確認された。北投温泉産の北投石にはトリウムは含まれていない。
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