玉川温泉産北投石の縞状構造について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 07:11 UTC 版)
「北投石」の記事における「玉川温泉産北投石の縞状構造について」の解説
菅沼市蔵は玉川温泉産の北投石には、白色層とかっ色層が規則的に重なった構造が見られる、と報告している。このような構造を縞状構造(Banded Structure)と呼ぶ。菅沼は鉛分は白色層に比べてかっ色層の方に多いと報告しているが、その後の調査で白色層の方に鉛分が多いタイプも存在することが判明した。前者を「色正常」、後者を「色異常」と名付けた。どちらのタイプでも、放射能の強さは、白色層の方が強い。「色正常」では鉛分が多いほどかっ色度が強く、「色異常」では鉛分が多いほど白色度が強いことがわかった。鉄含有量と色の強さには明瞭な関係は見出されなかった。放射能の強さに関しては、「色正常」の場合は鉛含有量と負の相関がある(鉛分が多いと放射能が弱くなる)。「色異常」の場合はこの関係が逆になる(鉛分が多いと放射能は強くなる)。鉄含有量と放射能の関係は、色の場合と同様に明確な相関関係が認められなかった。
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