犠牲(生贄)のヤギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 07:43 UTC 版)
ヤギは古くから犠牲にささげる獣(生贄)として使われることが多い。古代のユダヤ教では年に1度、2匹の牡ヤギを選び、くじを引いて1匹を生贄とし、もう1匹を「アザゼルのヤギ」(贖罪山羊)と呼んで荒野に放った(旧約聖書 レビ記16章)。贖罪山羊は礼拝者の全ての罪を背負わされ、生きたまま捨てられる点で生け贄と異なる。特定の人間に問題の責任を負わせ犠牲とすることをスケープゴート(scapegoat、生け贄のヤギ)と言うのは、これにちなんだ表現である。 現代的表現の例としては、アメリカのヤングアダルト小説の旗手であるブロック・コール『ヤギ・ゲーム』(邦訳 徳間書店、中川千尋 訳)が挙げられる。
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