特徴と使用範囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 03:15 UTC 版)
ナスターリーグ体にはファールスィー体(ḵaṭṭ-e fārsī 「ペルシアの書体」の意)という別名がある。ペルシアは現在のイランあたりのことであるが、ナスターリーグ体はそのイラン以東で好んで用いられる。 ナスターリーグ体のアラビア文字(ここでは「ペルシア文字」や「ウルドゥー文字」を含む)で筆記されるのはアラビア語のみならずペルシア語やウルドゥー語、パシュトー語、バローチー語なども含む。地域的にみると、これら言語が話されている地域、すなわち、イラン・パキスタン・アフガニスタン・インドで好んで使用されている。 他のアラビア文字書体と比較して、ナスターリーグ体の美的特徴は、一般的に「流線的」「流麗」「優美」「曲線美」などと説明されている。 特にサファヴィー朝、ムガル朝、オスマン朝ではペルシア語の詩文や挿絵付き年代記、『シャーナーメ』などの文学作品を筆写するのに好んで使われた書体でもある。
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