特別な文字と二重音字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 01:11 UTC 版)
「大文字と小文字」の記事における「特別な文字と二重音字」の解説
ドイツ語の文字"ß"(エスツェット)は、通常語頭には現れない文字であることから、小文字しかなかった。オールキャップスの場合は伝統的に二重音字"SS"に置き換えることになっていた。2017年6月に大文字のエスツェット(ẞ)が正式に認められた。 いくつかの言語では、特定の二重音字は1文字とみなされることがある。オランダ語では、語頭の二重音字“ij”を大文字にする場合は、2文字とも大文字で書く(例えば、“Ijsland”ではなく“IJsland”)。他の言語、例えばウェールズ語やハンガリー語では、二重音字は1文字とみなされるが、オランダ語とは異なり、構成要素の1番目が大文字になっていても2番目は小文字で書かれる。南スラブ言語のラテン文字表記にも同様の二重音字lj、nj、džが存在するが、これらの二重音字の大文字小文字に関しUnicodeでは、3種の表記(全て大文字、全て小文字、1文字目だけ大文字)のすべてに対し1つずつ区画を割り当てている。 ハワイ語の正書法では、シングルクォーテーションやアポストロフィに似た「ʻ」(オキナ)は声門閉鎖音を表し、文字としてもダイアクリティカルマークとしても位置づけられる。オキナには大文字・小文字の区別はなく、文頭・語頭など通常大文字で書かれる場所にオキナが現れる場合は、その次の文字を大文字で表記する。Unicode標準では、オキナはU+02BB ʻ .mw-parser-output span.smallcaps{font-variant:small-caps}.mw-parser-output span.smallcaps-smaller{font-size:85%}modifier letter turned commaとして符号化されているが、シングルクォーテーションやアポストロフィで代用することも珍しくない。
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