特別な恩寵の書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 14:39 UTC 版)
「ハッケボルンのメヒティルト」の記事における「特別な恩寵の書」の解説
50歳の時、メヒティルトは肉体的な苦痛と同じぐらいの大変深刻な霊的危機を経験した。メヒティルトが特別に信頼していた2人の修道女が、彼女の受けた霊的な恩恵について書き下ろしていたことを知った。このことで彼女は大変悩み、メヒティルトは当初、祈りに頼り続けた。メヒティルトは、キリストが彼の手の中に、彼女の啓示の書を抱えているのを幻視の中で観た。そしてキリストがこう言った。 「これが書かれることはすべて、私の意思により約束されていたことなのである。そして、それゆえ、あなたはこのことについて何ら悩むことはない。」 キリストはメヒティルトに、彼がこの書を『特別な恩寵の書』と呼ぶことを望む、なぜならば、これはたくさんの事柄について解き明かすからである。ということも伝えた。この書が神の栄光を讃えることを理解した時、メヒティルトはこのことについて思い悩むこともなくなり、彼女自身が文章の修正すら行うようになった。この書の著者の一人は大聖ゲルトルートであるとする専門家もいる。
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