ショパン:演奏会用ロンド「クラコヴィアク」 ヘ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ショパン:演奏会用ロンド「クラコヴィアク」 ヘ長調 | Krakowiak, Grand Rondeau de concert F-Dur Op.14 CT194 | 作曲年: 1828年 出版年: 1834年 初版出版地/出版社: Leipzig, Paris and London 献呈先: Princesse Adam Czartoryska née Anna Sapieha |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 序奏 アンダンティーノ・クワジ・アレグレット Introduction: Andantino quasi allegretto | No Data | No Image |
2 | ロンド アレグロ・ノン・トロッポ Rondo: Allegro non troppo | No Data | No Image |
作品解説
アダム・チャルトリスキ公爵のサピエフ公爵家出身のアンナ・チャルトリスカ公爵夫人に捧げられている。クラコヴィアクとは、ポーランドのクラクフ地方の2拍子の民族舞踊で、横に軽くジャンプしながら進む円舞の一種。
序奏ではホルンと弦楽器による和音に、左右の手によるユニゾンのメロディーが続く。この穏やかな部分の後、一転して激しいパッセージが続き、4分の2拍子によるロンド主題が奏される。この主題に加え、主調の平行調にあたるニ短調で書かれた副次的なスケルツァンド風のロンド主題も奏される。そして、これら2つの主題が変奏されながら、曲が進んでいく。その随所には、オーケストラのトゥッティによる部分が挿入され、橋渡しの役割を果たす。最後は、ロンド主題から引き出されたコーダを奏して曲を閉じる。
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