湯布院映画祭上映
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本作はこの年8月28日、第8回湯布院映画祭最終日のプレミア試写で絶賛されたことでも知られるが、その反響によって東映での配給が決まったのではなく、先の小林紘の働きかけがあり、東映の配給が決まったのを受け、湯布院映画祭での上映が決まったもの。それまでは都内で試写会が行われただけで、地方の映画関係者で存在を知る人はほとんどいなかった。この年の湯布院映画祭プレミア上映は『逃がれの街』で交渉を続けていたが、地元の東宝系のロキシーチェーンとの交渉が難航し、タイムリミットぎりぎりになって同映画祭実行委員長・横田茂美が『竜二』に変更を決断した。横田は『竜二』を鑑賞する機会もなく、それでも『竜二』に決めた理由は、東映で配給が決まったことと、『噂の眞相』で塩田時敏のコラムに『竜二』を称賛する記事を見たこと、見知らぬ名前ばかり並んだスタッフ・キャスト欄の資料の中に永島暎子の名前を見て『女教師』のヒロインの鮮烈なイメージを想い返し、「永島が出演してるなら傑作に違いない」と上映を決めた。"カン"というより"賭け"だったと話している。湯布院映画祭での反響は映画祭後も続き、多くのマスメディアも取り上げ、10月14日にはぴあ主催の試写会が開かれた。
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