湯の花の生成と採取
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/21 10:07 UTC 版)
地熱地帯より噴出した硫気ガスは、硫化水素や二酸化硫黄を含んでいる。これらが酸素に触れると過酸化硫黄となり、さらに水蒸気と反応して硫酸となる。敷き詰められた青粘土の表面付近では硫酸の濃度が上昇し、それに伴って粘土中の鉄やアルミニウムが溶出されてくる。これがさらに乾燥すると、アルミニウム硫酸塩(アルノーゲン)や鉄・アルミニウム硫酸塩(ハロトリカイト)を主成分とする湯の花が針状結晶として得られる。 青粘土を敷いてから5-6回程度は湯の花が採取できる。粘土中の鉄が減ってくるとアルノーゲンの割合が増し、さらにアルミニウムも不足すると二酸化ケイ素の析出が優占するようになる。こうして用済みとなった青粘土は廃棄され、新たな粘土と交換される。
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