渡辺綱と茨木童子の戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 07:39 UTC 版)
渡辺綱と茨木童子の物語は 『前太平記』 『御伽草子』 『茨木』(歌舞伎) 『戻橋』(歌舞伎) 『羅生門』(能) 『綱館』(長唄) に登場し、それぞれ細部が異なっている。概ね、「渡辺綱が茨木童子の腕を切り落とすが、茨木童子は腕を取り戻しに綱の元へやってくる」というものである。また平家物語剣巻で渡辺綱に腕を斬られる鬼は名前が出てこない(直前で宇治の橋姫の話があり、鬼は橋姫とすることも多い)が、この鬼を茨木童子と同一視する人もいる。しかし、能『羅生門』は「平家物語」を元にして舞台だけを一条戻橋から羅城門に変更して創作されたもので、鬼が腕を取り返しに来る話は歌舞伎『茨木』の内容である。このため、別々の鬼である羅城門の鬼と茨木童子を混同している人が多い。 また上記の伝承を元に木原敏江が1978年タイトル『大江山花伝』で漫画化、同作は1986年宝塚歌劇団雪組本公演で柴田侑宏脚色・演出で舞台化(茨木童子役は平みち)されたほか、島田まゆが1996年タイトル『IBARAGI茨木』で舞台を現代に移して、渡辺綱の子孫である高校生と茨木童子(この作品では女性である)のエピソードを創作している。
※この「渡辺綱と茨木童子の戦い」の解説は、「茨木童子」の解説の一部です。
「渡辺綱と茨木童子の戦い」を含む「茨木童子」の記事については、「茨木童子」の概要を参照ください。
- 渡辺綱と茨木童子の戦いのページへのリンク