淡中圏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 08:54 UTC 版)
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淡中圏(たんなかけん、tannakian category)とは与えられた体Kに関係するある付加的な構造を備えた、ある種のモノイダル圏Cである。
そのような圏Cの役割は、K上定義された代数群Gの線形表現の圏をおおよそ見積もることにある。この理論の多数の応用が今までになされてきた。
解説
名前の由来はコンパクト群Gとそれらの表現に関する淡中・クライン双対性である。この理論ははじめアレクサンドル・グロタンディークのセミナーで発展し、その後にドリーニュによって再考され、幾分簡易化された。理論は、副有限群あるいはコンパクト群Gの有限組み合わせ的な表現に関する理論であるグロタンディークのガロア理論に似ている。
より詳しくはSaavedra Rivanoの論評にあるが、理論の要点はガロア理論のファイバー関手
淡中圏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 08:10 UTC 版)
代数群 G の有限次元表現の全体に表現のテンソル積(英語版)を考えた圏 RepG は淡中圏を成す。実は、適当な体上の「ファイバー函手」を持つ淡中圏はアフィン群スキームの圏に圏同値になる(体 k 上の任意のアフィン群スキームは、それが体 k 上の有限型群スキームの射影極限に書けるという意味で「副代数的」 (pro-algebraic) である)。例えば、マンフォード–テイト群(英語版)の全体とモチーフ的ガロワ群(英語版)の全体はこのような方法論を用いて構成される。(副-)代数群 G のある種の性質は、その表現全体の成す圏から読み取ることができる。例えば、標数 0 の体上で、RepG が半単純圏(英語版)となるための必要十分条件は、G の単位成分が副簡約的であることである。
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