液相の置換法による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/03 08:37 UTC 版)
培地添加のタイミングによる分類。すべて液体培地にのみ適用される分類である。 回分培養 (batch culture) 一回毎に新たな培地を用意し、そこへ株を植えて収穫まで培地を加えない方法。個々の培養の品質はバラつくが、コンタミネーションのリスクを分散・低減できる。 半回分培養(流加培養、semibatch culture、fed batch culture) 培養中に、培地自体や培地中の特定の成分を添加する方法。細胞密度を調節することによって増殖性を最適化したり、培養中に蓄積した有害物質を希釈して生産性を維持したりするなどの目的で行われる。 「流加培養」も参照 連続培養(灌流培養、continuous culture) 一定の速度で培養系に培地を供給し、同時に同量の培養液を抜き取る培養法。培養環境を常に一定に保ちやすく、生産性が安定するという特徴がある。反面、一度コンタミネーションが起きると汚染も持続するのが欠点である。 半回分培養や連続培養は工業的な用途で用いられることが多い(→バイオリアクター)。研究室における小規模な培養では、特別な装置を必要としない回分培養が主である。
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